本州の西端に位置する山口県は、三方が海に開かれ、中央部を東西に中国山地が走り、大きくは、瀬戸内海沿岸地域、内陸山間地域、日本海沿岸地域の3つに分けられます。これら3地域は、それぞれ特性を異にしていますが、気候は概して温暖であり、風水害や地震も比較的少なく、全体として住み良い県といわれています。
瀬戸内海沿岸地域は、一年を通して雨が少なく(年降水量は1,500mm~2,200mm)、比較的温暖な気候(年平均気温15℃前後=全国中位)に恵まれています。
清らかな水、澄んだ空気、豊かな緑に恵まれ、県内にある3つの国定公園、4つの県立自然公園では、四季折々、変化に富んだ美しい風景に出会うことができます。
火の山公園(下関市)
国立公園
瀬戸内海国立公園
秋吉台(美祢市)
国定公園
秋吉台国定公園、北長門海岸国定公園、西中国山地国定公園
長門峡(山口市)
県立自然公園
羅漢山県立自然公園、石城山県立自然公園、長門峡県立自然公園、豊田県立自然公園
地震など自然災害が少ないことも山口県の魅力のひとつです。下関地方気象台で震度観測記録が残る大正12年(1923年)以降の地震回数は877回であり、これは富山県(513回)、佐賀県(707回)に次ぐ全国3位の少なさとなっています。震度6弱以上の揺れが発生しておらず、震度5以上もわずかに7回となっております。
地震調査研究推進本部の公表資料(2018年6月26日公表)によると、今後30年以内に山口市で震度6弱以上の揺れが起きる確率は5.9%と、全国でも低くなっています。
また、地震保険基準料の算定を行う「損害保険料率算出機構」の保険料のランク付け等地別で、山口県はもっとも低い1等地に区分されています。
1等地
2等地
3等地
震度 | 回数 |
---|---|
1 | 537 |
2 | 229 |
3 | 77 |
4 | 27 |
5 | 7 |
6 | 0 |
7 | 0 |
合計 | 877 |
全国的な電力不足が懸念された平成28~30年のいずれの夏も、中国地域では安定した電力供給が確保されました。
また、国内の多くの電力会社が、燃料費の増加による業績悪化で電気料金の値上げに踏み切る中、中国電力は引き続き現行の電気料金水準を維持しています。
このように、山口県では安定した電力供給が確保されています。
年度 | 最大電力 | 供給力 | 予備力 | 予備率 |
---|---|---|---|---|
令和元年(8月) | 1,042万kW | 1,229万kW | 187万kW | 18% |
平成30年(7月) | 1,108万kW | 1,229万kW | 121万kW | 10.9% |
平成29年(8月) | 1,077万kW | 1,191万kW | 114万kW | 10.6% |