当社は、1717年(享保2年)の創業以来300年にわたり、薬業一筋に邁進してまいりました。
当社では、「病気と苦痛に対する人間の闘いのために」という企業理念のもと、世界に通用する独創的な医薬品の開発を目指し、特定分野に特化したグローバル スペシャリティ ファーマとして世界のフィールドで闘えるよう積極的な努力を重ねております。
今般、当社は大阪市と静岡県富士宮市の2工場に加え、山口県に新たな生産拠点を構えることで生産能力の増強を図るとともに大規模災害のリスク軽減を図り、医薬品を安定供給することで、社会に貢献していきます。
当社は、大阪に本社があり、生産施設は静岡県富士宮市に主力工場があります。今後の事業拡大に伴い生産拠点を増やす必要がある中で、主力工場が静岡に一つだけという状況では、災害などが発生した時のリスクが非常に高いため、西日本で新たな生産拠点の立地を検討していました。
そうした中、山口県は地震が少なく、事業継続計画(BCP)の観点からも適地と判断しました。加えて、知事・市長のトップセールスに熱意と誠意を感じ、将来にわたってサポートを得られ、良い環境で仕事が出来るというところが強く感じられたため、山口テクノパーク(山口市)への進出を決めました。
また、山口県には医薬品の原料となる原薬のメーカーが非常に多く、原料の調達が容易であるということも大きなメリットだと感じています。
山口工場では、まずは、がん免疫療法薬などの注射剤の生産を予定しており、その後は、錠剤製造にも発展していけるようにしていきたいと考えています。
2020年3月に、地元からの雇用を含めて約40名で操業開始を予定しています。山口県は薬学系、理工学系の大学や工業高校、高等専門学校などの産業人材を養成する教育機関が充実していますので、これからの生産体制を支える優秀な人材が多く集まり、山口の地から製造した薬を世界の患者さんに届けていきたいと考えています。
1717年(享保2年)創業。医療用医薬品の製造。平成28年3月に山口市と山口テクノパーク進出に係る協定を締結。新工場は敷地面積約57,711.13㎡、建築面積約10,906.02㎡。
※平成30年インタビュー内容