山口県は古くから中央と九州を結ぶ交通の要衝であったため、日本の歴史を大きく変えた数々の出来事が起こりました。
平安時代末に下関を舞台とした源平最期の戦い「壇ノ浦の合戦」は、貴族社会から武家社会へのターニングポイントとなり、室町~戦国時代には大内氏の庇護のもと、フランシスコ・ザビエルや雪舟が山口に滞在。幕末は、吉田松陰、高杉晋作らが明治維新への道を切り拓きました。
いまでも山口県内のいたるところに偉人ゆかりの史跡が残り、訪れる人を歴史のロマンに誘っています。
萩城跡(萩市)
毛利藩の藩庁があった萩。吉田松陰の私塾「松下村塾」では、幕末の激動期に活躍した高杉晋作・久坂玄瑞、近代国家・日本の礎を築いた伊藤博文・山県有朋らが育ちました。
関門橋(下関市)
平安時代末期に源氏・平氏の最終決戦地となった下関は、幕末、高杉晋作が奇兵隊を組織し、外国船を砲撃した「四国艦隊下関砲撃事件」の舞台としても知られています。明治以降は海外貿易で栄えました。
国宝 瑠璃光寺五重塔(山口市)
室町時代、大内氏の拠点となった山口は朝鮮や明との貿易で財力を蓄え、大陸文化の導入に努めました。その結果、山口は「西の京」と呼ばれるようになり、絢爛たる大内文化が開花しました。
YAMAGUCHI MAGIC!
山口県では、観光キャッチフレーズ「YAMAGUCHI MAGIC!」のもと、「絶景」「温泉」「グルメ」「歴史」「体験」をキーワードに、
年間を通じて季節に応じたキャンペーンを展開しています。
吉田松陰
高杉晋作
伊藤博文
金子みすゞ写真提供:
金子みすゞ著作保存会
吉田松陰、高杉晋作らを生んだ長州藩の自主独立の気風は、今日にも受け継がれ、政財界・文学界など幅広い分野で山口県出身の有名人が活躍しています。
初代・伊藤博文総理から安倍晋三総理まで、内閣総理大臣の数は日本一。
財界においては、日産自動車創業者の鮎川義介氏、後に日立製作所を生むことになる久原鉱業所(日立銅山)創業者の久原房之助氏、藤田組の創始者である藤田伝三郎氏、東芝の前身の白熱舎を創設した藤岡市助氏らを輩出。
また文学界では金子みすゞ、中原中也、種田山頭火、宇野千代などがいます。